船形山ブナ通信(WEB版) 2009年2月13日号
『船形山のブナを守る会』
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「ダムはゴミ」 小関 俊夫
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九千億円の税金を使い一個のダムをつくる
誰のために
川を殺すのに戦車もいらないが
税金がいる
流域住民の安全の為と国は言う
しかし、また村が沈む
ダムができて 川は汚れ
白い砂原は消えた
国は汚れた河川に親しめと
公園をつくる
国は川という川にほとんどダムを作った
でも
これから二十六個の極大ダムをつくるらしい
県も負けじとダムをつくる
いくら税金があっても足りない
百年に一度の洪水のためと言うが
最近
ゲリラ豪雨は山に降るとは
かぎらない
水はダムからこない
森からやってくる
海に流れて
また山に帰る
山と海をしゃ断するダムは
極大ゴミ
ゴミは撤去すること
野田知佑は言う
「川は流れてこそ川」と
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プルサーマル(プルトニウム発電)が女川原子力発電所に来ないことを祈り、また、鳴瀬川上流に建設予定の筒砂子ダムが中止になることを期待し、船形連峰の恵みに感謝しながら、今年もブナの森に抱かれていたいです。美しいブナの森だけが救いです。ブナの森に入らせてもらえる私達は幸福者です。
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2月1日に世話人会を開催し今年の活動計画を決定いたしました。
今号は3月1日と3月29日の2つの案内です。
( 注 意 )どちらも集合時間を7:30分に早めました。
その1 早春の花染山山行 |
久々の花染山行きですが、途中でたくましくもけなげに棲息する小動物の営みの痕跡や鳥たちのさえずり、リスやカモシカにも会えそうな気がします。まっ白な安息の世界に踏み入れさせてもらうのだから、彼らを驚かせないように寡黙なまま一日を味わいましょう。
期 日 3月1日(日) 会 費 500円
集 合 大和町(詳細別途) 午前7時30分
〈 行動予定 〉
集合場所駐車場 ―――― 旗 坂 ――――― 花 染 山
7:30 8:30 12:00 13:00旗 坂 ――――― 集合場所(解散)
15:00 16:00※ 防寒と防雪対策。昼食、行動食、防寒具、手袋、帽子、寒くない服装。
※ スノーシューかカンジキは必携。
※ まほろばホールと旗坂間の車での移動は相乗りをお願いします。
その2 小荒沢源頭ブナ平〜三光宮 三光宮と花染山を結ぶ稜線から小荒沢源頭部沿いに見事なブナの純林が見られます。
昨年4月に皆で訪れ好評でしたので今年もじっくり味わいましょう。期 日 3月29日(日) 会 費 500円
集 合 大和町(詳細別途) 午前7時30分
〈 行動予定 〉
集合場所駐車場――――旗 坂 ―――――小荒沢源頭ブナ平
7:30 8:30 11:30―――三光宮―――― 旗 坂 ―――― 集合場所(解散)
12:30 15:00 16:00※ 防寒と防雪対策。昼食、行動食、防寒具、手袋、帽子、寒くない服装。
※ 山靴にスパッツでも可。スノーシュー、カンジキは持っている人だけで結構です。
※ まほろばホールと旗坂間の車での移動は相乗りをお願いします。
**** 5月以降の年間行動計画 ****
5月24日(日) 第16回体験林業
6月28日(日) 小荒沢沢登り
8月24日(月)〜30日(日) 第11回ブナの森作品展
10月 4日(日) 薪揚げ山行
10月25日(日) 第17回体験林業
1月17日(日) 赤崩山
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【 寄 稿 】
七ツ森の笹倉山に登って
向陽台小五年 K Kぼくは、皆さんと笹倉山に登れて良かったと思いました。
理由は、皆さんに山の事を教えていただいたり、祖父が山の話をした事で、少し興味を持てたからです。例えば、木の幹の模様や、落葉の形から木の名前を当てたり、雪に付いていた動物の足跡からその動物が何の動物かを想像したりして、色々な事を知る事が出来ました。また、いつも祖父と登った時よりも、皆さんと登った時が山の話が良く分かりました。
ぼくは、祖父や祖母、そして皆さんと登れて大変良かったと思います。
また、今度はいとこも連れて来て、皆さんと登りたいと思います。
【 寄 稿 】
笹倉山登山に参加して
仙台市泉区 W Y冬の山に登ることが出来るのはベテランの方だけと思い込んでいた私は、春まで登山はお休みと勝手に決めていました。ブナ通信が届き、今回の「古道難波口より笹倉山へ」の案内を見て、私も参加してもいいのかしら?と思いながらも初めての冬山へ登る準備を始めました。物的な用意は、教えてもらいすぐに整ったのですが、体力の準備が必要でした。何しろ去年11月はじめに登ったのを最後に、お正月を挟みしばらく活動量が激減していたのが心配でした。練習のため1月4日に撫倉山に登りました。うっすらと雪が残っていましたが、足元が悪くは無く、だんだん感覚が戻り18日の本番には参加できるかな?と思いました。
「新春の七ツ森登山」当日は、とても良い天気に恵まれ、いよいよ難波口からのスタートです。杉の木立の間を雪をギュギュと踏みしめて登り始めました。大人になっても雪の上を歩くのは本当にわくわくして気持ちの良いものです。森の中に入ると、カモシカやウサギやリス、ヤマドリの足跡がスタンプのように雪上にきれいに残り、私たち人間は「お邪魔しまーす。」という気持ちで森を歩かせてもらいます。木にツキノワグマの爪痕があったり、虫に食べつくされた松の木があったり、かわった香りのする木があったりと次々に五感に訴えかけてくるものがあり、興味深いことだらけです。山頂には「ここがてっぺんだよ〜!」と言っているかのように力強く枝を伸ばした一本のブナの木がありました。国見崎から吉岡の町を見渡しながら、私は穏やかな冬の澄み切った空気をすがすがしく感じていました。
柏さんからは歴史のお話をたくさん聞かせていただき、下山後のミーティングでは佐々木さんから短歌のレクチャーがあるなど、一日参加しただけでいろいろな分野の楽しみを味わうことが出来ました。冬の山は夏とは違い、木の葉が落ちて山の素顔が見えるよう輪郭がはっきりわかります。七つ森の名前を順番に覚え、残りの五つの山にもいつか登って見たいと思いました。
皆様の熱い想いとカンパを頂戴いたしありがとうございました。
【 カンパのお便り紹介 】
今年も残りわずかになりました。「ブナ通信」いつもありがとうございます。
今号はとりわけ巻頭の詩と、河北への投稿文にひかれました。今年後半の世界的な景気後退はこれまでとは違っているのでは、と思います。「夢よもう一度」とばかりに右肩上がりの成長をめざすのではないやり方が必要なのではないか、という気がしています。 また今号には、前職場の南陽高校JRCの封筒のことを取り上げて下さりありがとうございました。私が退職し、後任の顧問や生徒たちに十分な「心の伝達」ができませんでした。私はいろいろ対外的なことのサポートで、JRC部の「コーチ」として関わっていますが、時おり活動に顔を出してみて、封筒も雑なものが多くなっていて、お送りするのにしのびない思いです。こうして、通信に書いてくださったことが、彼女らの心にフィードバックされて、心をこめて作れるようになればと願っています。
今、私は「日本熊森協会」の山形支部を作ることで動いています。兵庫から始まった運動ですので、東北の状況とかみ合わない部分もあるようで、いろいろな方から横やりが入ります。
私としては、クマの問題は、その背景の森の問題との認識でおります。2月22日に協会会長の講演会を開催することにしました。立場をこえて多くの方々に聞いていただき、一つの「スタート」をしたいという思いでおります。
新しい年、益々ご活躍ください。私も「葉っぱ塾」のヤギおじさんでがんばります。少しですが会へのカンパ同封します。
山形県長井市 Y F
【 事務局より 】
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