船形山ブナ通信 2012年12月22日号 『船形山のブナを守る会』 |
ありがとうございました、またよろしくお願いします。
最後に小関さんとお会いできなかったのが残念でした。
【 寄 稿 】 体験林業に参加して(H24年10月28日)
大崎市三本木 T手嶋 K衛
朝から曇り空で、すぐにでも雨が降りそうな天気模様でしたが、大和町のまほろばホールに、午前8時までに参加
する方々が集まって来ました。皆さん元気で溌剌とした表情で、受付をしていた私には頼もしく思われました。
33名の方が参加でした。
各自の車に相乗りし、旗坂キャンプ場に。笹刈り班と除伐班に分かれ、笹刈り班リーダーは佐々木壽さん、除伐班は
小関俊夫さんで、私は例年通りに除伐班に参加し、『258林班に3』の地点で除伐作業開始し、さすがに毎年除伐作業
の面々は、段取り良く除伐杉の受け口の下切りと、斜め切りの終わりの部分を一致させる技術で、感心する程の作業でした。
また作業に入る前、込み合っている森林の中で、伐採杉の方向性にも優れていて、かかり木の発生が無いように、危険を
察知するテクニックも身につけてきました。除伐した杉を30cmから40cmぐらいに輪切りして、そして薪割りをし、次回の
薪揚げの備えで作業終了しました。いずれも力作業で、いい汗をかいて腕が苦しくなる人もいましたが、怪我無く無事終
えた事は、ほんとうに良かったと思いました。また、作業終了と同時の雨が降り出し、我々の作業の邪魔をしない気配り
のお天気様でした。感謝!
笹刈り班も、小関陽子さんが下準備してくれた温かい「カモ汁」が、出来上がった頃合に作業を終えて、「カモ汁」を皆さんと
一緒にご馳走になり、感謝いたします。また、桐野幸喜さんから、秋田県で採ってきたキノコのサービスもあり、ほんとうに
美味しく頂きました。
食事後、体験林業の思いを一人一人お話をして解散しましたが、その話の中で、佐藤比呂子さんが、12年前の笹刈りで
「森が再生できるのは私がこの世に存在して、見る事は叶わない事でしょうね!」と思っていたのが「今年の笹刈り作業で、
森の再生を見る事ができた・・」と云う一言が印象的でした。「仙台のブナ林と水・自然を守る会」事務局佐藤雄一さんの
参加にも感謝申し上げます。
最後に、この第22回体験林業の中で、除伐材の有効利用を提唱した加藤慶昭さんの『思い』を大事にしたく、今年も
9月30日に船形山頂小屋に薪揚げ山行を行いました。
これからも、美しい自然を守るために、体験林業などを通して森の再生に参加したいと思います。
【 寄 稿 】 体験林業に参加して
大崎市三本木 Y川 C子
10月28日参加者30数名は朝8時にまほろばホールに集合。あいにくの曇り空で雨になるのではと不安を抱きながら、
それぞれ車に相乗りして出発しました。
私は、ぱっとしないお天気とはちがってややうきうきした気分になってました。今回はいつもいっしょの夫と別行動なのです。
彼は大江健三郎の講演を聞きに仙台に行くとかで、いそいそと私を送り出しました。でも、体験林業と日ごろ愛読してい
るらしい大江健三郎のどっちをとるか、けっこう悩んでたようですが。体験林業といっても彼のお目当ては、鴨汁と昼の
ビールにちがいありません。
9時頃旗坂キャンプ場に到着。支度を整えていよいよ出発です。
私たち笹刈班は佐々木寿さんを先頭に山道を登り始めました。ブナ林は目いっぱい色づいた葉が舞い散り、まだ10月
だというのに秋の終りを感じさせられました。一時間弱位登ったかしら、ところどころで寿さんから落ち葉の名前などを
説明して頂いて、それが小休止だったのか、疲れもなくすんなりと目的の一群平に到着することができました。
(うっちゃん、もう着いているでしょうね・・・)
一足先に登り始められたうっちゃんに、なかなか追いつけません。「うっちゃん早いね、もう着いてるのかしら」と、うわさ
しながら登っていると、目的地のどれぐらい手前だったかしら、寿さんの「いた、いた」という声が聞こえました。みんなで
「ワァー、いた!」の歓声。今回も楽しいエピソードありがとうございました。
作業に入る前に柏さんに笹を刈るに当たってのアドバイスをして頂き、それぞれ自分の持って来た道具を持ち、笹薮に
入り、作業に取り掛かりました。私は体験林業は始めてなので、剪定ばさみや鎌の使い方も分からず、大丈夫かしらと
たいへん不安な気持ちでいました。しかしやってみれば、皆さんほど捗らなかったかもしれませんが、どうにか剪定ばさ
みでも笹は切れるんだと自分なりに満足しながら一時間程作業させて頂き、鍋作りのために一足先に下山いたしました。
キャンプ場には間伐班の方たちが作業を終えて下りて来ていて、薪を焚き、かまどに湯まで沸かしてくれてました。予期
していなかったので驚いたものの、たいへん有難かった。
それと、前日から鴨肉や他の材料の下ごしらえをし、さらに現地ではてきぱきと段取りよく鍋を作る小関陽子さんにはい
まさらながら本当に頭が下がる思いです。感謝しながら、とても美味しく鴨汁をいただきました。雨は心配したほどは激
しく降らなかったものの、気温は上がらず、すっかり冷え切った身体を芯まで温めてくれました。
皆さんも温かい鴨汁を美味しく頂いたことでしょう。鍋は具はもちろん汁も一滴も残らずみごとに空っぽになりました。
夫から、もし鴨汁が残ったらタッパーに入れてお持ち帰りするよう懇願されてましたが、残念。彼の読みは相当浅かった
ようです。
山登り始めて一年半、縁あってたくさんの山に登ることができました。船形山に始まり、泉ヶ岳、蔵王、早池峰、月山、
鳥海山、秣岳、栗駒、剱岳などなど、いつもいっしょのかたがたにご迷惑をかけながらですが、短期間に実に多く登りました。
自分でも驚いています。そのたびごとにいままで長いこと暮していた都会では味わうことのなかったいろんな経験を積むこ
とができました。今回はまたこの体験林業に参加し、山は登るだけじゃだめだってこと、自然を大切に残して行かなければ
ならないということを、すこしは実感できたような気がしています。
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皆様の熱い想いとカンパを頂戴いたしありがとうございました。
A田S子さん(太白区) Y川R一さん(大崎市) S藤Y一さん(太白区)
S藤M夫さん(泉区) S藤Yさん(大和町) N来S子さん(塩釜市)
K崎K子さん(世田谷区)
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≪ 事務局後記 余白を拝借します ≫
今年のブナ通信も8号の発行となりました。毎回160通くらいの郵送にメール送信が50通ほどです。山頂やブナ林内での
集合写真もおなじみとなりましたが、その都度の写真を送付しています。
30〜50名ほどの人数となると必ずどなたかがその瞬間に目を閉じてしまいます。シャッターを押す時をねらって目をつぶ
るのですから早業(はやわざ)名人の方です。そんな方のために「たまに映ってない時もあるのでもう一度撮りまあーす」
と言いながら2枚目を撮ります。2枚撮った写真を比較すると皆さんの表情に微妙な差があります。誰かが冗談を飛ばしたり、
撮影する私がつまずいたりすると一同に笑みが広がります。当然笑みの多いのを送ることになりますが、目つむり名人さん
には別の全員がムッツリしている写真を送ることになります。
来年も笑み多い集合写真が撮れるようこける練習を重ねます。
「船形山ブナ通信」のEメール送信をいたしております。
hunagatabuna@vivid.ocn.ne.jp