船形山ブナ通信  2012年10月9日号
 

 『船形山のブナを守る会』

  
我が船形山も山頂付近から装いを整え、錦秋色濃く山麓目指して掛け降りてきています。
作業の合間に周りの紅葉を楽しみながら、森林再生への願いを込めて心地よい汗をかきましょう。


≪ 森の再生、復元を願いながら ≫

***第22回  体験林業  笹刈り、枝払い、除伐作業***

体験林業は表題のように12年目となり通算22回を数えるまでになりました。
しかし一昨年はハチ刺されと刃物による事故が発生しております。
安全な作業を徹底しなければならないと共に、万が一の事故にも備えなければなりません。
 
今回は傷害保険に加入申し込みされた方のみの作業といたします。
保険加入申し込みなしでの当日参加はできません。
申し込み方法 : 下記6項目を記入して メール か ハガキ で
申し込み締切 : 10月22日 
記入事項   : @住所    A氏名  B氏名のフリガナ
C生年月日  D性別  E自宅の電話(御自分の携帯でなく)
メール  hunagatabuna@vivid.ocn.ne.jp   (事務局 A沼 宛て)  

期 日  10月28日(日)  参加費  500円      
集 合  午前8時00分 大和町 (詳細はメールか郵送)
      旗坂キャンプ場で@とAの班に分かれます。
作業個所、作業内容、
258林班に3 小荒沢林道支線 杉造林地の除伐、枝払い
必要な道具 ヘルメット(必携) ノコギリ、 リーダー K関T夫
260林班る4 升沢登山コース一群平付近  笹刈りに必要な道具 剪定バサミか稲刈り鎌など、
(比較的軽作業ですが多くの人数を必要としています。) 
リーダー S木Hさん
持ち物  昼食、雨具、軍手、食器(作業終了後○○汁を予定しています)
服 装  蜂刺され防止の観点から黒い服は避けて白っぽい服装が無難です
 
事故なしの安全作業を最優先といたします。
各人の体力に合わせた無理のない作業時間と作業方法。
蜂アレルギー(過去に刺された経験があり不調を感じた方)、
持病をお持ちの方、体調不良の方はご遠慮ください。
刃物を使用しますので怪我のない作業を心がけてください。     

============================================================================


-------報告-----
 薪揚げ山行無事終了、10月2日付朝日新聞で紹介されました

≪ 新聞記事より ≫
 秋冬登山に備え山頂に薪を運ぶ 船形山
  宮城・山形県境の船形山頂上付近が色づき始めた。
厳しい残暑の影響で紅葉は例年ほど広がっていないものの、ドウダンツツジやカエデの
赤と黄がマツの緑と対照をなす。
「船形山のブナを守る会」が30日、秋冬の登山者のために山頂小屋まで薪(まき)を運んだ。
 守る会は「薪揚げ」と呼び、5年前から始めた。27人が200キロを超すスギの薪を
背負子(しょい・こ)やリュックに入れ、登山口の色麻町大滝キャンプ場から標高約1500メートルの
山頂まで登った。健脚者は20キロほどを運ぶ。
 薪揚げを提唱したのが、守る会の世話人で、北米マッキンリーで6月に遭難したK藤Y昭さん
(当時64)だった。船形山のスギを登山者の安全に役立てる「地産地消」を考えついた。
 一行は山頂に集合。K関T夫代表世話人(64)が、マッキンリーで遭難した4人の名前を挙げ、
皆で思いをはせた。                       〔階段の下に積み上げられた薪〕


================================================================================



( 事務局より )    升沢小屋のし尿降し作業も完了しました。

升沢小屋のトイレはバイオ処理方式で、排泄物におがくずなどを入れて撹拌し、好気性微生物で
分解し堆肥化させる方式です。これら分解したものを麓に降ろす作業がセニョール(し尿ール=ブナの会の猛者)
の出番となります。今年も彼らは使命に燃えて本領を発揮しました。
事前に山小屋管理人の方が袋詰めなどをしてくれました。


=================================-===============================================


【 寄 稿 】
「薪揚げに参加して」    千葉支部長 A倉M郎

私とブナの会の出会いは2005年6月、仙台に赴任し、その10月に八ヶ岳「廣田山荘」の仲間に誘われ、
船形山登山で小関氏・早坂氏とご一緒したのがきっかけでした。その後のイベントである、体験林業・
20周年を祝う会等々に参加させて頂きました。又、2006年2月「雑誌渓流20周年」のイベントに参加し、
高価な餌箱が当たり、渓流釣りをするきっかけを頂きました。2006年4月には、古川高校山岳部OB会
にも参加させて頂き、今回、ご一緒した、K川N 美氏・A部K美さんにお会いする事となり、「仙台山桜会」
に入れて頂きました。
残念ながら、2008年3月定年退職し、千葉に帰りましたが、3月の「5人展」、9月の「ブナの森作品展」と
今回の「薪揚げ」には千葉から毎年行く事を計画しています。特に薪揚げの前日に旗坂キャンプ場or
大滝キャンプ場での宴会も楽しみです。一人の時もありましたが。
今回の薪揚げの前夜祭は私含め6名。但し、薪揚げはN氏・Aさん・K氏と私の4名。S氏は仕事、Y氏は足のトラブル。
親の介護でAさんが早く帰るとの事でピストン登山となり、勝手をして申し訳有りませんでした。
下山時、御来光岩で、中年の男性の具合が悪く、ヘリを呼んだとの事。ヘリが到着し、視界が悪いのか、
何回も旋回をしていました。下山後、宮城県警からヘリ搬送し、無事であったとの報告を受けました。
天候に恵まれた楽しい登山をさせて頂き、有難う御座いました。
Aさんと別れ、三人で台ケ森温泉入浴後、泉中央駅に送り、蔵王PAで暴風雨の中、一夜を過ごし、
無事昼過ぎに千葉に戻りました。(日曜日中にICに入れば、高速代は半額)
2009年7月の丑チャン山行「赤岳登山」で、八ヶ岳「廣田山荘」を利用頂きました事も楽しい思い出です。
自炊の為、女性軍にはご苦労をおかけしましたが、またのご利用をお待ちしています。
八ヶ岳「廣田山荘」を利用し、毎月(3月〜9月)渓流釣りを仲間と楽しんでいます。
ブナの会のお蔭で避難小屋泊・テント泊・雪山登山・渓流釣り等の趣味が増えました。定年を満喫しています。

====================================================================================


【 寄 稿 】  
薪揚げ山行に参加して       泉区  G藤 S子

 9月30日、思いがけず2度目の薪揚げ山行に参加しました。思いがけずというのは、思いがけず
参加する方がおり同乗させていただくことになり、思いがけず2つの台風と低気圧の影響のいちばん
少ないところに船形山が坐していたからです。数日前からの天気予報士の声を聞けば、当日の穏や
かな「モナリザのほほえみ」のような天気は奇跡のようでありました。「私たちの行いが良いから」とい
う声があちこちで・・・。
 ブナの森作品展で観た美しい作品、言葉、会の趣旨を考えると多分それは本当なのだと思いつつ、
ふかふかの土の道や水の流れる登山道をたどりました。途中、前の方から「薪が重かったら降ろして、
俺は背負わないけど、誰か背負うから」という声にひとり受けて、「俺が背負うからじゃないのかー」と
ツッコミ、本当におもしろくなりました。こういうことは単独行では味わえません。
 ご来光の岩からの稜線は爽快でした。少しずつ紅葉した木々、ひときわ綺麗に紅葉した木はそこだけ
明かりがともったようでした。夏の名残りと秋の気配を感じつつ山頂へ。
 薪を降ろし、マッキンリーで遭難された4人の方々へ黙とうが捧げられました。その方々の魂もここに
一緒に集っているように思えたのはきっと私だけではないと思います。
 そして、山頂から千畳敷への道、眼下に広がる光景はまるで緑の海のようです。その中に、どれほどの
クマ、タヌキ、キツネ、テン、ウサギ、ネズミ達がいるのだろうか。その一本一本の木の下には、さらに小さ
な幾多の生物が居て・・・。動物たちは今この時も移動し、食し、マーキングし、あるいは眠ったりしている
のだろうか。そう思うと森を破壊することの痛ましさがつくづく感じられました。
 日常に帰ってからも、あの緑の海とそこに生きる動物達が今頃何をやっているかなあと想いをめぐらす
ことができたなら、豊かな幸せな時間がもてそうに思いました。
 帰り道は、振り返って見る美しい山頂と山頂小屋の光景に後ろ髪を引かれつつ、やがて沢の道へ。
「コケに乗るとコケやすいからコケないでね。」という後ろの柏さんのことばに、こころがコケ、次いで身体も
コケてしまったのは、きっと忘れられない思い出になるはずです。たぶん教えていただいた植物の名よりも。
 私はポッと行き楽しく薪揚げをさせていただきました。そこに至るまでの世話人の方々のご苦労、
そして参加者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

=====================================================================================


【 寄 稿 】
   脱原発に手を挙げる その4     大崎市三本木  Y川 R一

 大間原発の工事再開が決まりました。電源開発(Jパワー)は電力会ではないということで、そこを
新設の先鋒にしたのでしょうか。欺瞞と矛盾に満ちた工事再開です。関西電力大飯原発の世論無視
の強引な運転再開、次に大間原発の建設工事再開と、電力会社と政府は着々と既成事実作りを進め
ています。中国電力の上関原発は埋め立て工事免許失効で建設計画が止まりました。しかし、撤回さ
れたわけではありません。ごまかされないようにしないといけません。
 我われの暮らすみやぎに立地する女川原発。国・県と東北電力は女川原発の再稼働に向けて虎視
眈々と時機到来を待っています。
 そもそも「アトムズ・フォー・ピース」(原子力平和利用)、その言葉自体冷戦体制化のアメリカで、
原水爆のもたらす残忍なイメージから世界の目を逸らすために生み出された核戦略だったと聞きます。
ヒロシマ、ナガサキの被爆から言って核廃絶の先頭に立つべき我われが、アメリカの言う核の平和利用
の言説に絡めとられたばかりか、逆にその言葉に惑わされ、原発推進を容認してきたのです。原子力
発電の普及の過程には、詭弁、ごまかし、欺瞞が付きまとっているのです。
 11月3日(土・祝)の「女川原発の再稼働を許さない!2012みやぎ秋のつどい」で田中三彦さんの講演
『福島原発事故の実態と女川原発再稼働の問題点』があります。講演を聴き、原発事故について、
女川原発再稼働について、どこがうそでごまかしで、何が真実なのか、あらためて考えてみませんか。
うそとごまかし、だましはもうたくさん。
 また講演のほかに女川原発30キロ圏内の自治体で脱原発に取り組んでおられる議員の方々からの
発言も予定されています。

 
【 前記集会の案内 】 女川原発の再稼働を許さない! 2012みやぎ秋のつどい
 期 日 11月3日(土・祝)  13:30
 参加費 500円
会 場 仙台市 元寺小路教会大聖堂  青葉区本町1−2−12
講 演 田中三彦さん 「福島原発事故の実態と女川原発再稼働の問題点」
主 催 「女川原発の再稼働を許さない!2012みやぎ秋のつどい」実行委員会
詳細については当会事務局まで問い合わせください。呼びかけチラシを送付します。

     


===================================================================================



 皆様の熱い想いとカンパを頂戴いたしありがとうございました。
  S坂Oさん(大崎市)  T嶋K衛さん(大崎市)  G藤S子さん(太白区)
    K関T夫

[ 船形稜線を行く ]
【 事務局より 】 「船形山ブナ通信」のEメール送信をいたしております。
 hunagatabuna@vivid.ocn.ne.jp
===================================================================================
注)寄稿頂いた方、カンパ頂いた皆様には、恐縮ですがインターネット上のことゆえ
  匿名とさせていただきました(イニシャル間違ってたらごめんなさい)
=====================================================
(戻る)

 

inserted by FC2 system