船形山からツキノワグマの便り

今年は、残雪が多く例年より長期に渡り、残雪期の山遊びを 楽しめそうです。

4月22日早朝、嘉太神方面を走行中、山の斜面の木の上に 黒いかたまりを発見。もしかして熊か???と思い、双眼鏡で 確認した所、木に(多分ミズキ)登り、新芽を採食中のツキノワグマ でした。ユキシロで増水中の吉田川をはさんでいたため、30m位まで 近づいても、こちらの存在は認識している様子はあるものの、別に 気にすることなく、採食の手を止めることはなかった。 15分位写真を撮ったり、双眼鏡で見ていましたが、手の届く範囲の 新芽は食べ尽くしたのか、少し木の枝の上を動いた後、ゆっくりと 降りていきました。しばらく待っていましたが、藪の中に入っていき 近くの木に再び登ることともなく、姿をあらわしませんでした。


(けっこうかわいい顔をしているんですよ)  

写真を撮ったあたりも杉の植林がすすみ、ツキノワグマの生息環境としてはけっこう厳しいものがあります。また上流の嘉太神ダムも泥砂がたまり ダムの機能が低下したとの理由で、下流部(ちょうどこの写真をとった所)に 新しいダムを作る計画があるそうです。ツキノワグマが安心して暮らせるような 豊かな自然をいつまでも残してあげたいと、願ってやみません。

 

5月6日  下界は、雲に覆われたどんよりとした天気だったようですが、1000m以上は、眼下に雲海が広がり、見上げれば雲ひとつない、青空が広がっていました。船形山の頂上からは、雲海の上に、近くは蔵王連峰、栗駒山遠くには、飯豊・朝日から、月山、鳥海山とすばらしい展望でした。

 
(5月だというのに雪に埋もれる升沢小屋)        (この景色を見るために残雪の山を登るのです) 

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千葉 文彰:Chiba B
宮城県黒川郡大和町吉岡
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