4月29日、ここのところ恒例となった、デポ登山で船形山まで行って来ました。
デポ登山ってな〜に?
僕らはゴールデンウィークに、船形山の懐へ「何もしないしに行く」んです。
酒飲みながら、ただダラダラと無駄な時間を過ごしに行くのです。と言う事は、
それなりの量のアルコールと食材が必要な訳で、予め秘密の場所にデポしておくのです。

今回は、社会人となって今は東京に住んでる僕の長男の千葉Kも参加です。
そんな訳で、千葉B(僕)、千葉K、千葉S、千葉E子と7人パーティーのうち4人が
千葉になちゃいました。
前日の強風も収まり、絶好の登山日和です。秘密の場所に荷物を降ろして、バリエーション
ルートで山頂まで行く予定です。

予想通り、予定の時間より大幅遅れで旗坂キャンプ場を出発。しばらくは、すっかり雪の消えた
登山道を歩きます。雪上歩行になったのは、一群平を過ぎた辺りからだったでしょうか?
よく憶えていません。

鳴清水の登山道は雪が消え、傍らにはオウレンが可愛い花を咲かせていました。
小さくて線香花火のような形をしていますが、花に鼻を近づけて香りも楽しんで下さいね。
きっとびっくりする香りを楽しむことが出来るでしょう。どんな香りかは実際に味わってみて下さい。
その時の顔を想像すると楽しくなちゃいます。

升沢コースの20番からは通常のコースを外れ、本日第一の目的地に向かいます。
少し歩くと、真正面にテンが現れました。少しの時間、どちらも足を止めて見つめあって
いましたが、テンがするすると後方の立ち木に登って行きました。しばらく木の股のところに
頭隠して尻隠さず状態でしたが、また、するすると木を降りてどっかに行っちゃいました。

千葉Kは、残念ながらハッキリ見ることが出来ずに悔しがってましたが、ちょっと歩いたら
今度は千葉Kの目の前を駆け抜けてくれました。同一個体だったのかどうかは分かりませんが、
姿を現してくれたのは、ふるさとを離れ大都会で暮らす千葉Kへの神様からのプレゼントだった
のかも知れません。


デポ酒
秘密の場所に、大量のアルコール類を隠し第一の目的は無事終了です。
4日間、天然の冷蔵庫に保管です。ここまでだったら、天候に左右されずに来ることが
できますし、万が一予定が狂ったとしても何時でも回収は可能ですからご心配なく。

花染稜線
花染山から三光の宮への稜線を歩く、千葉KとM氏。

ここから三光の宮までは、20分くらいで行くことが出来ますが、今日は三光の宮はパスし、
升沢小屋まで積雪期ならではの最短距離ルートで向かいます。

不動石
不動岩の前で千葉K。
昭和62年発行の「船形連峰御所山案内」大和町からの登山道案内142Pに、
「大きな石でむりすればのぼれる」と記載されています。登ったことある人いるのでしょうか?
・・・僕ら以外で?
僕、登りました。千葉K登りました。M氏登りました。T氏登りました。Y女史登りました。
実際にてっぺんに立ってみると、結構な高度感があってハッキリ言って怖いです。
何年か前に、ロープ張ってハーネス付けてクライミング道具を担いできて、この岩に
登ったことがあります。
<<回想写真>>
不動岩
当時、学生だった千葉K。ハーケンやボルトは使いたくなかったので、ロープの張り方を
工夫して、トップロープにしました。
こんなことも思い出しながら、不動岩を眺めていたのでしょうね。

そんなこんなで、升沢小屋を過ぎ前回と同じ山頂直下の雪原を直登するコースへ出ました。
今日も青空!こんな天気の下で、こんな雪原を歩ける開放感がたまらないんだよね!

雪原
サイコーっす!

予想通り、予定の時間より大幅遅れで山頂へ到達。
昼飯
今日の山メシは、7人分なので調理要らずの「お好みサンド」。
コッペパンに適当に好きなものをはさんで食べるだけですから、とっても簡単です。
こうして、みんなでワイワイ言いながらのランチは、僕らの山行には欠かせない楽しみの
ひとつです。
そんなことしてるから、食事前に言ってた出発時間も予想通り、予定の時間より大幅遅れ。
小屋を出たのは、午後2時過ぎでした。

下山は普通に夏道を辿り、予想通り誰も残っていない夕方の旗坂キャンプ場に無事下山。

いつもの滝の原温泉に寄って、疲れた身体を癒し、あ〜気持ちイイ〜なんて言ってるのも
つかの間。千葉Kは一旦自宅に戻ったあと仙台駅から東京行きの新幹線に乗り込みました。
ふるさとの山で過ごした一日は、彼にとって一生忘れない記憶となることでしょう。
僕もとっても嬉しい一日で今日のページは千葉K中心でした。だって親子登山って嬉しいんだもの。

 


(ブナの便りに戻る)   (トップページに戻る)







 

inserted by FC2 system