エコを考えたブナの会早春山行の便り

3月31日、船形山のブナを守る会の恒例行事、早春のブナ林観察会に参加して来ました。
好天気が続いたあとの寒い朝だったので、足回りの準備が思案のしどころでした。
僕はアルミワカンを準備したのですが、結果的にはアイゼンが一番良かったかな?

好天は期待できない天気予報でしたが、今年最後の雪降る山歩きを楽しみに29人の参加者が
集まりました。
旗坂の登山口までは、道路も雪が無く春の山に向かうんだって気分になります。道路わきに
水芭蕉の花が咲き始めるのももう近いでしょうね。

雪面はガチガチに締まっていて、まったく沈み込みません。アルミワカンの爪を食い込ませる
感じで急斜面を登ります。何年か前はスノーシューを履いても膝下ラッセルで50人が一列に
並んでトレースを辿ったこともあったのですが、今回は皆さん好き勝手にばらけて歩いています。
山行風景
旗坂平で放射線量を測ってみました。
数値は、ここでは公にはしません。勝手に測ってるだけだし、変な誤解を与えてしまうのも
考えものですからね。
測定値
一週間前にも同じ場所で測定したそうなのですが、今回のほうが数値が高かったみたいです。
雪解けが進んで、雪の遮蔽効果が薄れたのかも知れませんね。

今年の名残雪になるのか、降り続く雪の中を進みます。
雪が降っていたって全く気にするメンバーではないのですが、予定の三光の宮まで
行ったところで展望は望めませんし、三光の宮に今更どうしても行きたいって訳でもないので、
あっさり行き先変更。小荒沢源頭のブナ平に向かいました。

精霊の宿るブナの巨木が立ち並ぶブナ平。その中でも胸高周囲5mを越える、しかも、
何の紆余曲折も無く真っ直ぐに天に向かっているブナの前で記念撮影。
ブナ平
僕らは今年もゴールデンウィークには、ここにテントを張るつもりです。
ここのブナと語り合うために・・・。

お昼ごはんは、茸とシーフードのチーズリゾットなどを作ってみました。
リゾッット
う〜ん、うまい!
モゲルさんの持ってきてくれた、デカシートで木と木の間に風除けと屋根を作って
快適な昼食となりました。

帰り道になっても気温は上がらず、雪面は硬く締まったまんまでした。
根回りに穴が出来、確実に春に向かっている気配を感じながらの下山です。
根回り雪
春の雪が降る、幻想的なブナ林の風景に皆さん感動されていたみたいです。

・・・・・そこで、もうちょっと考えてみませんか?
僕は根回りの穴を見て、エコロジーを考えます。
木の周りに穴が出来るのは、太陽の熱を吸収した木肌から熱が伝わり、周りの雪が昇華
するから。
昇華した雪は水蒸気となり、いずれ雨となって田畑を潤し、僕らの身体の一部となります。
また、太陽のエネルギーは植物を成長させ葉や実を育てる元となります。
その、葉や実は草食性の動物の身体の一部となります。
そして、その小動物や小鳥はキツネやテンなどの食肉目や猛禽類の身体の一部となります。
死んだ動物や朽ち落ちた植物は、いずれ土に還り新たな生命の土壌となります。

積もった雪は、外気温の断熱効果によって、ネズミなどの小動物を寒さから守ってくれます。
そして、地表では草花が積雪に守られて春を待っています。
解けた雪は沢となり川となって、米を育み、飲み水となって僕らの身体の一部となります。

そもそもエコロジーって、こうゆうことでしょ?生態系や生態の環境のことじゃなかったっけ?
エコロジーだかエコノミーだか、意味がわかんなくなってますけど・・・。

エコしましょっ! なにしましょっ? ブナの森見にいきましょっ! せしうむいらないっしょっ!

 


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