保野川源流から涼風の便り(ブナの会、沢登り行事)

6月28日、「船形山のブナを守る会」の仲間と沢登りを楽しんで来ました。ここ数日の梅雨の中休みと言える好天に恵まれて、参加した皆さんも大いに楽しまれたことと思います。
年間行事計画では、今年の沢は小荒沢を予定していましたが、検討の結果予定を変更し、今回は大滝キャンプ場から三光の宮へ向かう途中に渡渉する沢「保野川」を遡行し升沢小屋に至る、という計画です。

朝7時にいつもの集合場所には30名を超える参加者が集まり、空を見上げれば、梅雨時期とは思えない青空!年に1回の沢登り行事へ期待の胸の高まりが聞こえてきそうです。出発前に過去に遡行経験のある世話人から「たいしたことない沢で、ちょっとしたナメ滝はありますが、必要であればザイルも出しますが、まあ、いらないでしょう・・・」といった話があり、沢の初心者も一安心、と言ったところでしょうか?

 

 

 

大滝キャンプ場から沢に下り、いよいよ遡行開始です。天気も良いし、夏の彩りを見せ始めた木々の緑もさわやかで、日差しを受けた沢の水も透明に輝いています。ヤッパ夏は沢ですよね〜!
しばらくすると5mくらいの綺麗なナメ滝に出会いました。流れ落ちる水の透明感と渓流タビを通して伝わる水の心地良さには、何事にも代えられない幸福感を覚えます。しばらく快適な沢歩きを楽しみ、やがて7〜8mの小滝が現れましたが、ここは難なく乗っこし皆さん楽勝気分の遡行です。

 

 

 

沢歩きが初めての方もいるので、ゆっくりゆっくり歩きます。1時間も歩いたころでしょうか、10mほどの垂直の滝が目の前に迫って来ました。最初のの話は何だったのでしょう???全体の方針は高巻きとすぐ決定しましたが、Tさんが果敢に直登にチャレンジ!左岸だったら水のキワを右岸だったら崖寄りのくぼみをうまく伝わっていけば直登もいけそうです。左岸に取り付いたTさんは途中で滝をトラバースし右岸のくぼみを狙いましたが、ホールドになりそうに見えた部分は実際はオーバーハング気味に張り出していて、難儀しています。するとベテランのKさんが左岸のホールドをうまく使って、するするとあっと言う間に上りきってしまいました。上部からTさんにお助けテープを垂らしますが、ちょっと長さが足りないようです。次に私が下からザイルで確保してもらいながら後に続き直登。Tさんにザイルを降ろし無事終了。
高巻きメンバーも経験や体力によって、難易度の感じ方はけっこう差がでたようです。高巻って危険を回避するためのものと思われていますが、実は沢での事故は高巻中がかなり多く、慎重に行わなければならない事を知っておくべきでしょうね!

 

滝を越えたあとは、多少厳しいところもありましたが全員快適に沢と戯れ、遡行開始から約3時間半で升沢小屋に到着。青空の下、おいしいビールと昼食を楽しみました。

     

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