「船形山からぶなの便り」から

**** 船形山から伏流水の行方を追ってU ****

 

宮城テレビ「OH!バンデス」の報道コーナーで取上げられ

2006年7月19日(水)放映されました。

6月下旬のある日、宮城テレビ報道部の方から取材依頼のメールが届いていました。
氾濫原の情報をネットで探していたら、この船形山からブナの便り」に行き着いたとのことで、
伏流水の行方や地中滝の取材に同行してもらいたいとの内容でした。

氾濫原で地中に吸い込まれた水が、どのようなルートを通って再び地上に現れるのか?
すごくマニアックな内容がテレビの取材を受けるなんて思ってもいませんでした。
取材には多少のジレンマもありますが、私たちの住んでいる宮城県にも「山・森・水・・・」の
つながりをこうして体感できる場所があること、しかもそれは豊かな自然が残っていればこそ
ということを多くの人に分かってもらいたいと思っています。
宮城テレビさん側の考えも同じで、船形山山麓にはこんな場所がありますよ!皆さん行って見ましょう!
というような、形での場所の紹介を主題にしている訳ではないとのことで、安心して同行しました。

氾濫原の上部、二段峯から湧き出た水が氾濫原で地下に潜り、地中滝を通ってヒラコ沢で
三度地上に現れた水を、担当の柳瀬アナウンサーが口に含みました。
船形山の水が柳瀬さんの身体の一部に変わった瞬間でした。

地球上の水の総量は、その創生期以来変わらないと言われています。海・川・湖沼・土壌などや
動植物の身体のなかなどには塩水または淡水として、また極地や高山には氷雪として、さらに
大気中には水蒸気として水は存在します。総量が変わらないと言うことは、小学校の理科の時間に
習ったと思いますが、水は絶えず循環しているということ。理科では水蒸気→雨→川→海→水蒸気・・・
程度の基本的なことを勉強するわけですが、もっと掘り下げてみると、私たちの身体の65%を占める
水分も循環のなかのひとつの過程な訳ですよね。
遠い昔にブナの葉っぱの表面を濡らしていた水滴が、いつか自分の身体の一部に変わっているかも
知れないなんて考えるのって素敵だと思いませんか?

 

      



地中滝の前で柳瀬アナウンサーと私


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