今年最初の雪山からの便り

11月23日 休みを利用して船形山に行くことにしました。
朝起きたらとても良い天気!これは今年はじめての雪上登山も出来るかな?ってワクワクしながら出発準備です。う〜ん、スノーシューまでは要らないだろうなあ、一応ワカンくらいは持っていったほうがよさそうだ・・・なんて思ってました・・・

毎朝の通勤時に国道4号線から船形山を眺めながら車を走らせていますが、標高1000m以上はもうすっかり雪化粧しています。でも、ここのところの好天続きで大滝キャンプ場までは車で入れるだろう、なんて思ってましたが、小荒沢林道を進むにつれちょとマズイかな?と思うように。郡境までは何とか入れましたが、そこからの北斜面についている林道上はかなりの積雪。やはりここからの積雪状況は全然変わって来ました。私の車は4輪駆動ですから無理すれば何とか行けたかも知れませんが、万が一スタックしてしまったりしたらそれこそどうしようもないので、ここは安全策で林道を戻り旗坂から升沢コースを登ることにしました。

 


旗坂の登山口には先行者と思われる方の車が3台ほど停まっていました。周辺に積雪はあるもののたいしたことはありません。歩きはじめは落葉したブナの中に残るモミジの紅葉などを眺めながら快適に飛ばします。旗坂平に近づいてくるあたりからは、登山道も完全に雪上となってきました。久しぶりに見る雪の上に残されたいろいろな動物の足跡。野ウサギは増えてくる積雪のおかげで今まで届かなかった上の方にあるクロモジの冬芽にも口を伸ばせるようになり盛んに歩き回っている様子が伺えます。月夜の晩には月明かりの中で跳ね回るであろう野ウサギの姿を想像することができます。カモシカの親子は新雪もなんのその、森の奥から歩いてきて登山道を横切ってまた森の中へ入って行きます。テンにキツネ、リスもこっちの樹からあっちの樹へこれから訪れる厳しい冬に向かって準備にせわしなく走り回っているようです。写真はナナカマドの樹の下に残っていたツキノワグマの足跡です。ちょっと樹に登って実をつまみ食いしたみたいです。先行者をすべて追い抜き、踏み固められた登山道に残っているのはこのツキノワグマの足跡だけになってしまいました。その辺にいるのかな?と思いましたが出会うことは出来ませんでした。どこかから私のことは見ていたのかもしれませんね。

瓶石沢を越えたあたりから結構雪が深くなってきました。ワカンを持ってきて良かった。
升沢小屋を過ぎ沢にかかると踏跡もなくなり、一人ラッセルになってしまいました。沢は完全に雪に埋もれていないし、すごく中途半端で歩きにくいので、左岸の尾根をトラバースしながら千畳敷に向かう冬道に取り付きましたが、ワカンでの一人膝上ラッセルは今年初めてと言うこともあり疲労困憊!どうにか山頂に辿りつけたとしても下りのことを考えると無理は出来ません。潔く、撤退を決断しました。でも結果的には正解で、帰り道三光の宮にちょっと寄りましたが、その時に雪が降りfだしてしまい、あのまま山頂に向かっていたら稜線上で吹雪にあたっていたことでしょう。

 

沢コース北側斜面

一人ラッセルお手上げ・・・

三光の宮から三峰方面


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