升沢遊歩道から秋の便り

10月23日、今日は「船形山のブナを守る会」年間行事のひとつ「森の再生を願って・体験林業」の予定日です。未明からの雷雨で作業は出来るかどうか心配でしたが、とりあえず集合場所の「まほろばホール」に行ってみる事にしました。当会の合言葉に「雨も天気のうち」って言うのがありますから何人かのメンバーは必ず来ているはずです。案の定、数名のメンバーが集まっていましたが、雨の中の作業は危険が伴うので早々に作業の中止は決定しました。だけど、そのまま帰らないのが我々の悪い癖!何人かでとりあえず旗坂キャンプ場まで行って升沢遊歩道でも歩いてみっか?ってことで山へ向かいます。

升沢遊歩道は、四季を通じて雨の日でも(我々だけか?)気軽にハイキングを楽しめるお勧めコースですよ。詳しい案内は宮城県のサイトやこちらの方のサイトなどをご覧になるとよろしいのではないでしょうか。
今日あたりは標高1000m前後の紅葉は最盛期でしょうが、この辺はまだ紅葉にはちょっと早いみたいです。色づき始めたばかりのブナ林を歩くと、道の上にもブナの実がたくさん落ちています。今年は例年にないほどブナの実付きが良い年で5年ぶりくらいの豊作なんじゃあないでしょうか?そういえば最近聞いたラジオで今年はツキノワグマの農林被害が少ないのは、ブナやナラなど山のドングリ類が豊作なのが起因しているからって言ってましたけど、Kさんと夏に歩いた時も今年は実付きがいいからツキノワグマも里に出てくること少なくなるんじゃない?なんて話しながら歩いてたっけね。

左の写真は、ツキノワグマがいたずらした案内板です。では、なぜツキノワグマは看板にいたずらをするのでしょうか?
ある自然観察リーダーの話で”立看板は手を広げた人間に形が似ているので人と間違えてかじりつくと思われます。”と聞いたことがありますが、個人的にはどうも説得力にかけるような気がします。何故ってツキノワグマは視覚よりもほとんどを嗅覚に頼っているから人間と看板の臭いを間違える訳がないからです。
そこで、私のChiba説をひとつ。以前テレビで見たんですが、カナダなど北米の猟師がクロクマを狩猟する時ってトラバサミのような罠を仕掛けて掛かったクマを撃つらしいんです。その罠におびき寄せに使っていたものって何だと思います?ガソリンかけてるんですよ!その猟師が言うにはクマはガソリンの臭いがとても好きなのだそうです。と言う事は?看板に塗られたペンキの塗料の臭いに誘われて近づいてきたのではないでしょうか?一緒に歩いていたYさんも「ま新しい看板ほどクマにやられているような気がする」って言ってました。皆さんどう思われますか?上の写真にある吊り橋のペンキが塗っていないものには何のいたずらもしていないですからね。

ところで升沢遊歩道ですが、目的地の割山大滝まではわずか2Km程度なので、40分くらいあれば十分行ける距離ですが今日は別に時間を気にするわけでもなくのんびりとした山歩きですから、それぞれにブナの実を拾ったり写真を撮ったりキノコを探したり思い思いに寄り道をしながら楽しんでいます。私はキノコに夢中になっていたかな?ちょっと離れた朽木が気になって道をはずれて森の中に入っていったら久しぶりにカモシカと出会うことが出来ました。5mくらいのところから急に走り出した音で初めて気が付いたのは、その先にある倒木にキノコが出ていないかって事ばかりに目が行って周辺を見ていなかったからでしょうね。(エヘヘ・・・)正確なところはわかりませんが、角と体毛の感じから3歳くらいのオスじゃないかと思います。

帰りには、「森の時間」を主宰する写真家の桜井さんと出会いましたが、さすが雨の森の楽しみ方を知っているな〜って思いました。桜井さんはじめ参加者の皆さんもきっと良い写真が撮れたことでしょう。どうですか?皆さん雨の日には雨の日なりの楽しみ方があるんですよ。当たり前ですが雨のブナ林は雨の日に歩いた人しかみることが出来ませんからね!

ところでキノコは採れたかって?しっかり採って来ましたよ!キノコ採りが目的で歩いたわけではないので今日の夜に家族で食べれる分くらいの収穫で十分ですけど・・・。ムキタケを中心にクリタケやツチナメコ、ヒラタケなんかが採れましたから、今日の夕食はスキヤキにすることにしましょう。

 

 

 

秋の味覚 ムキタケ

写真はちょっと小さ目のものです。
大きいのは写真を撮る前に採ちゃった。



 


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