船形山から一足早い冬の便り

久しぶりの更新です。でも山には毎週のように行ってたんですよ。今日(11月4日)は、雪の船形山に登ってきました。昨日、一昨日と町民文化祭の写真撮を頼まれていてしまい、初雪の船形山に行けなかったんです。昨日は、先輩のKさんが登っていて状況はある程度聞いていましたから、スノーシューとダブルストックで快適な雪山登山でした。

10月末からの寒気団で、船形山も里から見えるおよそ1000m以上は例年よりだいぶ早く雪化粧していまして、早くいきたいなあ〜って思っていたんです。昨日の偵察で、小荒沢林道は途中までは車で入れるのは分かっていましたから、昨日のKさんと同じルートで大滝キャンプ場から登る事にしました。升沢の林道入口から群境辺りまでは、どうにか普通タイヤでも走れますが、それ以上はせめてオールシーズンタイヤは履いていないとちょっと厳しい感じです。大滝の手前の砂防ダムまで車で行き、そこから歩きはじめます。今シーズン最初のスノーシューなのでサイズ調整して、そのまま歩きはじめちゃいました。8:30から歩き始めて登山道入口まで約30分そのまま一気に歩き、10:00ちょうどに小野田分岐、そこまでは昨日の踏みあとがハッキリしていて、しかもKさんのものだと分かっていますから信頼できるので、地図もコンパスも必要ありません。


左の写真は、山頂直下の展望台から御来光岩に向かう普段は石がゴロゴロしていて、とても歩きにくい道ですが今日は雪に埋まって、真っ白いきれいな廊下のようになっています。時折薄日が差し、潅木に張り付いた枝の雪が輝いてこれから向かう冬の山頂、ごく一部の人しか入り込むことの出来ない非日常のワンダーランドへの入口であるかのように私を迎えいれてくれます。昨夜も結構雪が降ったようで、この辺からは昨日の踏みあとも全く分かりません。うしろを振り返れば、つい半月前にはきれいなぶなの紅葉を見せていた前船形山も白く雪をかぶっています。一直線に稜線に出れば、風はややあるものの以外に眺望がよく、栗駒山から神室連峰、月山に蔵王と見渡せます。雲のむこうには遠く朝日連峰まで見えていました。



御来光岩から山頂へ向かう稜線は、もちろん夏道は全く不明ですが、山頂の標識が見えているので方向を見間違う事はありませんでした。でも、天候の急変に備えて赤布をマークしながら歩きました。山頂は風の影響でいつも積雪量はたいした事がありませんが、避難小屋は風の巻き込みで必ず入口のドアが開かなくなります。夏に連絡協議会に呼ばれて、冬場の小屋の使いかたについて意見を求められましたが、やはり一番の問題は出入口のことで、東側の窓を広げてその下に階段か梯子をつけてそこを冬用出入口にするよう意見しました。しかし、出来たのは北側の避雷針の柱に非常用ハシゴ、北側2階窓に非常用出入口とのプレートがついただけでした。厳冬期にあのハシゴを登って2階の窓から入るのは、その方がよっぽど非常事態が起こりやすくなるんじゃあないかと心配です。まあ、もう少しでそのプレートも完全に見えなくなるでしょうし、知ってる人はいつもどおり東側の窓から入るでしょうね。小屋に入って食事にしますが、雪を溶かしてラーメンを作ります。下りは、スノーシューを履いているので踏みあとのない部分の方が歩きやすいんです。休みなしで一気に下り、約1時間で大滝キャンプ場に戻りました。
先週は鬼首禿岳の沢で滝の流れに全身ずぶ濡れになって、沢登りをしていたのがまるでウソのような一週間の時の流れを感じました。

10月14日三光の宮から 10月14日稜線から前船形山 11月4日稜線から前船形山
赤ペンキ(便利ですが趣は?) 山頂から三峰・後白髭 11月4日山頂避難小屋

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