船形山から船橋山の会山行の便り

4月21日、「船橋勤労者山の会」の5人を千葉県から迎え、船形山に行って来ました。この会には、私とKさんがそれぞれ知っている人が所属していて、とても奇遇な経緯で今回の山行となったんです。船橋山の会のUさんと私は、4年前の飯豊連峰で偶然出会い、OさんとKさんはOさんがこちらに出張で来ている折に船形山で偶然に出会ったのです。山に行っていろんな人と出会いますが、互いに名前もわからないまま別れることがほとんどで、数年を経てもお付き合いがあるのはすごく珍しいことです。船橋山の会の例会で、UさんとOさんが互いに船形山のブナの会の人を知っていると言うことになり、それが私とKさんだったという訳。全国に何万人の登山愛好者がいるのか分かりませんが、宮城県と千葉県の4人がそんなつながりがあるって言うのは、奇跡的なことなんじゃあないでしょうか?そんな訳で前にも計画はあったんですが、延び延びになっていて今回ようやっと4人がそれぞれ再会し、一緒に船形山に登ることとなったのです。

早朝6時に旗坂キャンプ場で再会を喜び、例年より数週間早く訪れた新緑の登山道を歩きます。登山道にはカタクリ、オウレン、イワウチワ、ショウジョウバカマなどの花がみんなを迎えてくれます。山の仲間は、数年の時の隔たりをを感じさせずに会話が弾みます。出合ったときのこと、それからの互いの山行のこと、そして船形山のこと・・・・。山を通じての仲間ってすごくいいもんだなあって思います。年齢や職業、社会的な地位なんか全然関係なくお付き合いができるんですから。4年前に一度会っただけなんていったら遠距離恋愛だって難しいですよね。
一群平を過ぎる頃から残雪が現れ、鳴清水以降はずっと雪の上を歩くことになります。船形山は地形がなだらかなこともあり、目立つ特徴も少ないので登山道が雪に埋もれている時期のルート判定はけっこう難しいものがありますが、Kさんがいれば大丈夫です。

Kさんのリードで、船橋山の会のメンバーも安心して歩けるようです。カモシカの足跡や、ノウサギの食痕(小枝をナイフで切ったような鋭い切り口)などを観察しながら、船形山の動植物、歴史などの話で会話も盛り上がります。三光の宮ではガスっていてあいにく展望は効きませんでしたが、役の行者の石像にご案内したときには、興味深く船形山の山岳信仰の歴史などの話を聞いてもらいました。
稜線上もあいにくガスで展望が効かず、船形連峰の山並みを見てもらえなかったのは残念でした。山頂小屋で昼食をとり、下りは沢筋をシリセードで一気にすべり下ります。みんなそうですがシリセードは心を子供に戻してくれます。すごく楽しそうです。雪山の下りは早く歩けます。けっこう早い時間に登山口まで戻ることが出来ました。久しぶりに遠くに住んでいる仲間との山行は私にとってもすごく楽しいものでした。またの再会が楽しみです。


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