船形山から胸躍る第一投の便り

3月2日、渓流釣りが解禁になって最初の休日です。渓流釣りは主にイワナ・ヤマメが対象になりますが、大雑把に分けるとイワナは奥山の川(沢)、ヤマメは里山の川に棲んでいます。厳密に言えば、捕食スタイルや生息流水速なんかの違いがあるんですけど、まあどちらも陸封型のサケ科の魚です。それと自分の感覚では、イワナは山(渓谷)に行って釣る魚、ヤマメは釣るために川に行くという違いがあります。

今日は、すごく天気が良くまさに春が来たという感じなので、やっぱりヤマメ釣りでしょうってことで、Tさんと一緒に船形山麓のK川に行ってきました。例年同時期に比べると雪の量が全然違っていて、解禁当初の川とは思えません。適当なところから川に降り立つと春の日差しが川面に反射して、今年の第一投を誘います。仕掛けをセットして胸躍る第一投・・・ツンツンと小気味よいアタリ・・・川面を割って出たのは、10cmくらいの元気なチビヤマメでした。

今の時期、残雪の登山も楽しいですけど川遊びもまた面白いです。
森の中を歩くと気持ちがいいですよね。それはフィトンチッドという樹木が自分で作りだして発散する揮発性物質が人間の身体をリラックスさせてくれるからと言われていて、森林浴なんて言葉もあります。
そこで、「1/f ゆらぎ」って言葉を知っていますか?大きく・小さく、早く・遅くといった変化のしかたを揺らぎといいますが、人間の身体リズムに合った揺らぎが「1/f ゆらぎ」で、最近、癒し系というリラクゼーション音楽が話題になっていますが、そのメロディーやそして小川のせせらぎ・木々のざわめきなんかもこの「1/f ゆらぎ」なのだそうです。だから、渓流釣りに行ってきた日はご機嫌。やはり人間も週に一度は、自然の中に身を置いて人間本来のリズムを取り戻すことが大切なんじゃあないでしょうか?(でも毎週土日、休みたんびだと家庭内のリズムが乱れますから注意が必要です)

チビヤマメのリリースを繰り返しながら、川を遡行していきます。家族の食事分だけをキープしてチビは大きくなってからの再開を願って川に帰してやります。陽だまりの淵にはチビヤマメが群れているのが見え、河原にはフキノトウが顔を出しています。カタクリやイチゲなんかもそろそろ顔を見せてくれることでしょう。昼メシの時にはTさんの頭の後ろの岩に、ミソサザイが尾っぽを上げてチャッチャチャと鳴きながら遊びに来ました。やっぱりもう春なんですね。


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