船形山から厳冬の升沢遊歩道の便り

2月11日、いつものKさんと一緒に升沢遊歩道を歩いてきました。昨日は2人で、日本ツキノワグマ研究所の米田一彦さんが仙台に来られたので、話を聞きに行ってきたんです。ツキノワグマの保護活動と有害駆除を求める人たちとの軋轢や、NPOとしての活動の大変さなどいろんな話を聞いてきました。ツキノワグマ研究の第一人者として知られていますが、大変な苦労の賜物なんですね。今日行って来た升沢遊歩道もけっこうツキノワグマの痕跡を見ることが出来るところです。元気なクマがいます。

升沢遊歩道は、スギの植林地から雑木林に入り沢を越え、いくつかの沼と滝を見ながらブナ林へと続く四季を通じて楽しめるところです。春にはミズバショウやイワウチワ・カタクリなどの花を愛で、夏には沢沿いの道で涼風を感じながらセミの声を聞き、秋には紅葉とキノコ。自然観察や写真撮影なんかにはもってこいのところです。船形山を歩くというと、どうしても登山道に目が行きがちですが、これほど変化を持った遊歩道はそんなに無いんじゃあないかと思いますよ。でも、ある程度の登山装備は必要ですので、念の為。
昨年末に旗坂から割山大滝までは歩いたんですけど、全コース厳冬期に歩くのは初めてです。この3連休で登山道にはかなり踏跡が付いているだろうし、展望も期待できないので、こっちのほうが面白そうだと思ったんです。

内水面試験場の前に車を置き、車道を下り小荒沢の橋のたもとから1.5mくらいの雪の壁を越えて遊歩道に取り付きます。けっこう雪は締まっていてスノーシューを履いて歩くと夏道よりも歩きやすいくらいです。
スギの植林地を過ぎるくらいまでは夏道もはっきりしていますが、雑木林に入れば地形は単純だし赤布なんかも全然ついていないので、遊歩道とはいえ地形図とコンパスは絶対必要です。吹雪いたりしたら本当にわかんなくなってしまうでしょう。雑木林を抜け、沢を渡ると割山断崖です。夏道は2年くらい前に土砂崩れでちょっと不明になっているところがあるので、注意が必要です。この辺からは地形が変化に富んでいるので、記憶を頼りに歩きました。割山小滝で最初の一服、ここは日本庭園みたいなところで、私のお気に入りの場所です。でも日本庭園って山水をモデルにしてる訳ですから、こっちの方が本物なんですよね。今は緑や紅葉の華やかさは無く、雪と水のモノクロの世界です。

暫く沢沿いを歩きちょっとした急坂を登りきると割山大滝に着きます。この滝の水はは桑沼方面からの伏流水なので、水温が安定しているせいか水量は夏とほとんど変りません。桑沼林道にこの沢を渡るところは無いので、どこかにこの沢水が湧き出ているところがあるはずなのです。今年の目標は、割山大滝を越え沢を遡って、その場所を自分で見てくることです。船形山周辺に通いつづけてずいぶん経ちますが、まだまだ興味の元は尽きません。
割山大滝から旗坂キャンプ場までは、アップダウンはありますが赤テープの目印がけっこう着いているので案外楽に歩けます。升沢遊歩道5.5Kmプラス車道数百mで約3時間でした。


 

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