船形山から清流とイワナの便り

今日は、年に1回の**沢のイワナ釣です。以前は、この沢に釣りで入る人はほとんどいなくて、いたるところにイワナがいましたが、最近はちょっと少なくなってきたように思います。でも、船形山山麓で、この沢を知ってる人は、あまりいませんし、釣りに入る人も、初心者はあまりいないので、釣ったイワナを全部持ち帰る人も少ないので、まだまだ、イワナの生息環境としては恵まれているほうではないかと思います。

車止めから歩くこと10数分、沢岸で釣り支度をしていたら、対岸からテンが出てきました。こちらの存在にはまったく気付いていないらしく、警戒するそぶりも見せずに、岩の上で遊んでいます。ちょっと遠かったので、きれいな写真は撮れませんでした。先週、船形山の山頂手前で出会ったテンと比べると、夏毛が出ているようで、美しさはちょっと劣るようです。

いつ来ても、この沢はきれいです。新緑の中渓流の沢音を聞きながら、沢歩きをしていれば、もうそれだけで最高に幸せな気分です。足元に目をやれば、新緑を映す清冽な水の流れ、ちょっと目を上に向ければ、シロヤシオが、清楚な花を咲かせています。
流れの緩いところではイワナが群れて、流れてくる餌を盛んに捕食しています。その中に、ハリのついた川虫を流してやるのは、ちょっと申し訳ないような気がしますが、今日だけだから、かんべんしてねってとこです。私は、イワナ釣りのときは、必ずラジオペンチを持参します。水を入れた生かしビクの中で、ペンチでハリを挟むと、ほとんどイワナにさわることなくハリをはずすことが出来るからです、リリースや源頭放流の時、元気なままのイワナでいてほしいから。まあ、こんなことを言っても釣り人の詭弁のような気もしますが・・・

途中、しばらくナメ床が続きます。このあたりは、竿も出さずに景色を眺めながら、快適な遡行です。風の音と、鳥の声が心地よく、両岸の切り立った壁を見ると、いったいどれくらいの時間をかけて、この沢を作り上げたのか、自然の偉大さをあらためて感じます。この風景がずっとずっと変わらないようにと、願うばかりです。

釣ったイワナは、家族で食べる分だけ持って帰り、ます。誰かにあげる為のイワナは必要ありません。自分で山に入らず、おみやげでもらったイワナを食べる人は、自然の恵みに感謝する気持ちが少ないような気がします。イワナのお土産を頼まれることがありますが、そんな時は、その人を、山に誘います。ほとんど来ないですけどね・・・

 

 

 


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