船形山から雪の里山の便り

3月11日、Kさんと赤崩山(620m)に行ってきました。とにかく2人で、山に行くことになったんですけど、車に乗ってからどこに行くか考えました。今年は、蘭山(あららぎやま)に行こうと前から言っていたので、とりあえず、蘭山に向かいましたが、けっこう雪が多く計画もなしに、ただ行っても無理な感じがしたので、すぐに予定変更、赤崩山に登ることにしたんです。ふもとの牧草地のところまでは、毎年何回も行っているので、登るなら東に伸びている稜線だろうと思っていて、地形図で確認し、決定しました。

左の写真は、車を降りてすぐのところからの赤崩山です。去年、高倉山に登ったときは、赤崩山の下まで車で行ったのですが、今年は雪が多く、車道も人家の上は除雪されておらず、ずっと歩くしかありません。去年はワカンで歩いてましたが、今年は二人ともスノーシューなのでけっこう早く歩けます。この道路は、私のカモシカの観察場所に行く道なのですけど、こうやって雪道を歩くのは初めてです。それだけ今年は雪が多いのですね。


適当なところから、車道を離れ山に取りつきます。
写真は、牧草栽培地を横切り山の取りつきに向かうKさんです。
ここは、クロスカントリーやバックカントリースキーの穴場です。緩やかな丘陵地が続き障害物も無く、なんと言っても人がいない!!!車で来られる時は、子供たちを連れてソリすべりによく来るんです。動物の足跡もけっこうあって、うちの小学2年の娘は、タヌキ・キツネ・カモシカ・クマ・ノウサギなんかの足跡を覚えたのも、ここです。去年の大晦日に娘ときたときには、まだクマの足跡を見ることができたんです。この辺はクマの多いところで、猟友会の、ツキノワグマ狩猟自粛のたて看板があるのはこの道の入り口です。秋口にくれば、クマの糞や熊棚なんかは必ず見ることができます。

ちょとした急斜面を登り、稜線に取りつけば、あとは緩やかな尾根筋を快適なスノートレッキングです。山頂近くには、ブナの木も見られ、下から見ていただけでは分からない植生を確認することできます。まあ、この山に登る人はほとんどいないでしょうし、ハンターだってここまではまず来ないでしょうから、森に棲む動物たちには、すごく安心できるところなんじゃあないでしょうか。ちょっとした太さのブナには、ほとんどクマの爪あとが残っていて、そんなのを見てると、動物たちが、自由に遊び回っている光景が目に浮かびます。赤崩山は、地元の人もあまり知らないし、登山の対象となっている山でもないので、登山道も無く、登れるのは、雪のある間だけです。メジャーな山だけでなく、こんな里山でも登ってみればけっこう大変だし、ルートを探す楽しみもあります、冬の山といえばけっこう敬遠する人も多いんですが、こんな楽しみ方もあるんです。面白いですよ!!カモシカの足跡をたどり、下山します。チッチッチッとヒガラが鳴いたと思ったら、すぐ下の木からカケスが飛び立ちました。厳しい冬の生活ももうすぐ終わり、鳥や動物たちにも、待ちこがれた春は、もうすぐです。この雪が解ければ、クマもそろそろお目覚めです。この山に来るのは、クマの寝ている間だけにしておこう・・・・

山頂付近にあったブナと、登頂記念のKさんと私。


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