泉が岳からスノーシューの便り

 2月11日、泉が岳に行ってきました。実は、先日ついにスノーシューを購入したんです。

 七つ森周辺では、ちょっと使ってみたんですが、まだ登山には使っていなかったので、Kさんと一緒に、「まあ泉が岳にでも行ってみっぺや〜」てな感じで行ってきました。

 いつも泉が岳に行くときは、表コースから山頂〜北泉が岳に抜けるんですが、せっかくのスノーシューなので、威力を確認できるコースとして、ほとんど人が歩かない、山頂から三叉路と水神コースの間に伸びている、南西尾根を登ることにしました。
 今年は例年より雪が多いので、早速必要になるかと思いましたが、水神までは、けっこう踏み跡があり、スノーシューを履くまでもありません。水神でスノーシューを履き、踏み跡のない雪山へ向かい歩き始めます。けっこう積雪はありますが、やはりワカンより沈みは少ないようです。お花畑あたりからコースをはずれ、沢を渡ります(もちろん雪だけ、水はありません)いよいよ深雪で、スノーシューの本領発揮というところでしょうか。天気も良く、最高のスノートレッキングです。南西尾根の取りつきには、手前にけっこうな急登があって、さすがにスノーシューではきついのぼりで、Kさんはつぼ足のほうが楽みたいでした。Kさんのシュノーシューは私のより長いタイプなので、深雪には強いが、急勾配にはちょっと厳しいみたいです。そういえば、去年一人で来た時は、ワカンからアイゼンに履き替えて登ったところです。木立につかまりながら何とか尾根に取りつけば、後ろに大東岳をはじめとする二口山塊、後白髭山などが展望できます。(ガスがなければ、蔵王連峰も一望できます)
 写真を見てもわかりますが、手前の方は杉の植林地や、伐採地がかなりあり、自然林の荒廃が進んでいます。登山道の両脇数十メートルだけは、自然林を残して、その奥を伐採してしまうんですから、まるで詐欺のようなものです。
 1995年9月台風26号の集中豪雨による土石流で、定義林道にかかる赤倉橋の大崩壊があったのはこの辺です。この山地崩壊の要因は(1)ブナ伐採による保水力の低下(2)砂防ダム建設による地下水位の上昇(3)林道工事による山腹崩壊などであると言われています。



尾根上は風もなく、もちろん踏み跡もない(ウサギの足跡はありますよ!)気分最高の場所です。こんなところを歩けるのは、積雪期ならではのことで、船形連峰の中では里山に近い泉が岳でもなかなか楽しめるものです。後ろに見えているのは、船形連峰・後白髭山で、国土地理院の地図では後白髪となっています。
 山頂につくと天候は、急変してきました。先ほどまでの青空が、うそのような雪空です。とりあえず、北泉が岳に向かって歩きはじめますが、天候もよくないし、三叉路に出たところで、帰路につくこととしました。今日、好天が持つのは午前中だけと思っていましたからまあいいんです。ちょと下って風を避けて食事にしますが、気温はマイナス8度くらいです。雪の中、しかもこんな気温の中でコーヒーを飲むなんて、下界では考えられないし、山登りをしない人には、「何もそんなところで・・・」と良く言われますが、でも、これがまた私たちには、最高の楽しみなんです。一度行ってみると病みつきになりますよね!!!


 

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